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新天地にて


 今日から町田校で担当する6年生たちと初顔合わせも兼ねて、第1回目の授業では、自分の担当科目である「国語」って何だろうかということ、それを学ぶために考えなければならないことは何か、そして、その前提としてクラスの中にどのようなルールが効力を持っていることが必要かという問題解決を子ども達の手に委ねてみた。

 塾の定例テストで毎回高得点を挙げる「できる子」とは言っても実際のところは小学5年生である。受験学年を送り出してきたばかりの自分から見ればやはり幼く映る。したがって当然のことながら度々の脱線もあったけれど、自分はできるだけ介入を避け、彼らの話し合いを見守っていた。話し合いの進行、留意点などの交通整理は行ったものの、司会や書記の選任、意思形成や話し合いの結果、ホワイトボードへの項目書き出しなどは彼らがイニシアティブを執った。授業担当者として、貴重な時間を子ども達の手に委ねるというのは本能的に恐ろしいものである。下手をすれば子ども達がふざけて何も産まないまま時間を空費していまう。そうなれば子ども達の中に「楽しかった」「充実した時間だった」というプラスの感触すら残らないのである。

 が、その心配は杞憂に終わった。たしかに、テキストはほとんど進まなかったけれど、これからの1年の礎となる「学び方」、ルールは目的実現のための手段なのだという「手段と目的の連関」「ルールが何ゆえに構成員を縛る力を持つか」「他人を傷つけるべきではないこと」の意味などを彼らが自ら導き論結した。道徳的・観念的な抽象論ではなく、功利的な要素に還元することで子ども達は客観的な善悪の概念を論証できたということである。ダイヤの原石のような、そしてひょうきん者の多いこの子等を今年も愛しく思えそうだ。必ず力を付ける。その代わり約束して欲しい。自分に厳しくあれ。そして他人を思い、自らを愛せる人となれ!

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