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生と死と


 午前中に仕事を一段落させてから多摩境のFunnyFaceへ。先週ベルク君とツーショットを撮ったカフェである。今日はトレーニングが目的。カフェの中には独特の緊張感が流れているのだろうか、ちょうど動物病院の待合室のように。耳元で「フセ」と囁くと静かに臥せをする。隣席にやって来たフラッティのジャスミンちゃんとは穏やかに挨拶を交わし、お店の看板娘のチョコレートのフラッティ、シュガーちゃんとは激しく好きだよ~ビームを飛ばし合っていた。長旅をすれば宿にも泊まるし、場合によっては知人の家に上げてもらうこともあるかもしれない。そんな状況で、サモエドってがさつでダメだねとはやっぱり思われたくない。ジェントルで賢い犬だね、という印象を与えたい。

 さて、マーキングするのを我慢していたニッキのおしっこタンクを空にするためにひと歩きしてから車に戻ろうとしたところ、道の向こうに男の子とハスキーと一緒の女性がいた。それ以外にも通行中の数人が立ち止まり、ゴミ集積所の隅を眺めている。張り詰めた異様な雰囲気である。ニッキと一緒に近付いたところ、その女性に呼び止められた。車に撥ねられたらしいキジトラのネコが瀕死の状態なので、何とかしたいということらしい。ネコは片方の眼球が飛び出て背骨が異様に曲がっていた。出血が続いているという。ハスキーのドリーム君と遊ぶ余裕もなく、とにかく近くの動物病院まで運ぶことにしようということになった。「その後」のことなどお互いなんの確証もないし、保護できる目算などまったくないが、目の前の事実にブレーキをかけるようなことは考えるのを止め、ペットショップに併設された病院に搬送するのを手伝った。獣医さんの診断が終わるまで女性からネコの災難の経緯を聞く。彼女自身、近所の人からの伝聞で情報を入手したのだが、それによると5時間ほど前に道の真ん中で撥ねられたネコは歩道側に移動され、さらにゴミ集積所へと移動させられたということである。ドッグカフェで幸せそうに尾を振り、飼い主と笑顔でコミュニケーションを取れる犬たちと、あまりにも哀れな瀕死のネコの落差。獣医さんの診立てによれば、このネコの生存の可能性はほとんどないとのことである。辛い光景、辛い事件であったが、人情は決して廃れていないことにささやかな慰めを得た。北方犬種の飼い主はお人好しなだけかもしれないが。※ネコさんは20時31分虹の橋を渡りました

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